WINEな時間。

残業後の「ちょっと一杯」 | WINEな時間(トキ)
ワインは、特別な日のためだけにあるものではありません。
何かをがんばった日の夜にも、何も予定のない休日にも、そっと寄り添ってくれる存在です。
「WINEな時間(トキ)」では、暮らしの中の何気ないシーンに目を向け、ソムリエの視点でワインを選びました。
今回のテーマは、残業後の「ちょっと一杯」。そんな夜の気持ちから、このストーリーは始まります。

教えてくれた人 _ 倉地八重さん
ソムリエ。〈THE WINE〉での担当はイタリア、ドイツ、オーストリアワインとスパークリングワイン全般。お気に入りのワイナリーはオーストリアの〈ミュラーグロースマン〉。
遅くなった日の、正直な一杯
残業で少し遅くなった帰り道。
「今日はもう、ちゃんとした料理はしなくていい」と自分に言い訳をしながら、デパ地下でお惣菜を選ぶ。 そんな夜が、案外いちばん現実的で、いちばん正直だと思う。
家に帰って、コートを脱ぎ、グラスをひとつ出す。
ワインは、気合いを入れて飲むものじゃなくていい。
今日をちゃんと終わらせるための、静かなスイッチみたいな存在でいい。
完璧じゃない食卓と、少し力の抜けた自分に。
言葉にしなくても伝わる「おつかれさま」を、グラスの中に探す夜。
「残業後のちょっと一杯」におすすめの3本
リンゴの泡で軽やかに|シードル パルシモニ 2023
ノルマンディーの伝統的なお酒、シードルは、リンゴから造られるやさしいスパークリング。
パルシモニは、ノルマンディー各地で少しずつ集めたリンゴを使った一本です。キュヴェ名のとおり、「あちこちから、少しずつ」集まった恵みが詰まっています。
グラスに注ぐと、フレッシュなリンゴのアロマ。口当たりは軽やかで、果実のやさしい甘みとともに、余韻にはリンゴの皮を思わせるほのかな渋みが残ります。
お惣菜を並べただけの夕食でも、不思議と気分がととのう。そんな“平日の一杯”にぴったりの味わいです。
ソムリエのコメント
「ワインほど構えず、ビールよりも少し丁寧に楽しめるのがシードルの魅力。アルコール感も穏やかで、残業後すぐの一杯に向いています。揚げ物やサラダ、お惣菜全般と合わせやすく、“今日はこれでいい”と思える安心感のあるお酒ですね」

〈シプリアン リルー〉シードル パルシモニ 2023
(フランス・ノルマンディー/発泡(シードル)/750ml)
(税込)3,190円
とろりと果実味豊か|アルザス リースリング 2021
アルザスの名門、〈ローリー ガスマン〉が造るリースリング。
熟した桃を思わせる果実味が豊かで、口に含むととろりとした質感が広がります。甘みはありますが、重たさはなく、全体はとてもなめらか。
ナッツやチーズを添えたサラダ、オイル系パスタ、温野菜など、軽めの食事と合わせると、ワインのやさしさがより引き立ちます。
「今日はがんばったな」と思う日の、気持ちをほどく一杯に。
ソムリエのコメント
「甘みのあるワインですが、酸がきれいなので後味はすっきり。疲れているときでも飲みやすく、食事の邪魔をしません。しっかり冷やして、ゆっくり飲むのがおすすめ。ワインでリラックスしたい夜に選びたい一本です」

〈ローリー ガスマン〉リースリング 2021
(フランス・アルザス/白/750ml)
(税込)4,620円
煮込みに寄り添う、軽やかな赤|ロッソ・デル・ヴェロネーゼ 2021
“食事と一緒に気軽に楽しめる赤”を目指して造られた、ヴェネトのロッソ。
明るいルビー色で軽快な印象ながら、香りには甘やかな果実の凝縮感があり、飲みごたえも十分です。
フレッシュさを大切にした造りで、渋みは控えめ。ビーフシチューや煮込みハンバーグ、根菜の煮物など、温かい料理と合わせると、自然とグラスが進みます。
一日の終わりに、ちゃんと食べて、ちゃんと満たされたい夜に。
ソムリエのコメント
「重すぎない赤なので、平日の夜でも無理なく楽しめます。果実味がしっかりしている分、煮込み料理やトマト系とも好相性。お惣菜を並べただけの日でも、食卓をきちんと整えてくれる安心感のある一本です」

〈ラルコ〉ロッソ デル ヴェロネーゼ 2021
(イタリア・ヴェネト/赤/750ml)
(税込)4,510円


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この記事を書いた人

THE WINE 編集部
ワイン初心者です!THE WINEのベテランソムリエたちへのインタビューを通してワインのことを日々勉強中…。



