フードストーリーPLUS

Column

それは美しいか、を常に問う。名フレンチを源流とする〈フフナーゲル〉がバターサンドに込めた想いとは

それは美しいか、を常に問う。名フレンチを源流とする〈フフナーゲル〉がバターサンドに込めた想いとは

横浜の名フレンチレストラン「かをり」を源流とするブランド〈フフナーゲル〉。その名の由来とつながるブランドコンセプト“時空を結ぶホテル”や、ブランドとして一番大切にしていること、そして看板商品であるバターサンドの魅力についてなど、同ブランドを展開する株式会社アールドヴィーヴルで代表取締役と執行役員を務める中原さんご夫婦に詳しくお話を伺いました。

Update : 2026.05.13

答えてくれたのはこの人

株式会社アールドヴィーヴル 左:代表取締役 中原一久さん 右:執行役員 経営企画担当 中原奈々さん
株式会社アールドヴィーヴル
左:代表取締役 中原一久さん 右:執行役員 経営企画担当 中原奈々さん

“時空を結ぶホテル”がコンセプト。「かをり」を源流とする〈フフナーゲル〉

ブランドの成り立ちなど、まずは〈フフナーゲル〉の紹介をお願いします。

中原一久さん:〈フフナーゲル〉は、横浜で長く愛されてきたロングセラーの洋菓子「レーズンサンド」を製造してきた、1949年創業の会社(前身の「株式会社かをり」)から生まれたブランドです。

中原奈々さん:源流となっているのは創業者が営んでいた横浜の名フレンチレストラン「かをり」で、レストランを開業した地が1860年に日本初の西洋式ホテルが建てられた場所だったことから、そのホテルを建てたオランダ人の貿易船船長さんの名前を拝借して「フフナーゲル」と名付けました。

ブランドのコンセプトなども教えてください。

中原奈々さん:“時空を結ぶホテル”というコンセプトを掲げています。1860年に建てられたそのホテルが時空を超えて今も存在していたら…そんな想像から生まれた、ホテルのような一流のおもてなしの精神を表現して「ホテル体験」をお菓子にしたブランドですね。

「ホテル体験をお菓子に」とは、どういう意味ですか?

中原奈々さん:チェックインするときの期待感、部屋のドアを開ける前のときめき、アメニティボックスを開くときのワクワク。そういったホテルで得られる特別な感覚を、味だけでなくパッケージやストーリーなどすべてを含めて商品で表現するという考え方です。

中原一久さん:箱を開ける瞬間の体験、そこから生まれるコミュニケーション。五感を刺激し、その先にある第六感へとつながるような体験を届けたいという想いを込めました。

「それは美しいか」の判断基準を大切に。関わるすべての人に倖せな時間を

どんな想いや経緯で〈フフナーゲル〉を立ち上げたのでしょうか。

中原奈々さん:立ち上げた2020年は、世の中はコロナ禍で。元々は「かをり」というブランドを後世に残すために、というところから始まりました。レーズンサンドを作り続けてきた誇りや技術を活かしつつ、「かをり」を再解釈し、何か新しいことができないかと。

中原一久さん:それまでは「製造する会社」でしたが、自社ブランドを立ち上げ、販売とブランディングを担う会社へ。そして2026年1月には社名を「株式会社かをり」から「株式会社アールドヴィーヴル」に変更しました。「かをり」が築いてきた歴史や価値、先人の想いをきちんと引き継ぎ、未来へつなげていきます。

ブランドとして、会社として、一番大切にしていることはなんですか?

中原奈々さん:「それは美しいか」という判断基準ですね。商品の見た目の美しさだけでなく、味はもちろん、素材選びや商品作り、日常の会話、接客の言葉や所作、製造現場の清潔さに至るまで、すべてにおいて美しくあることを大切にしています。

中原一久さん:ブランドは一人では作れませんからね。多くの人の力と想いが重なって初めて完成するもので、どれほど素晴らしい商品を作っても、その過程が美しくなければ意味がない。このブランドに触れる時間が、関わるすべての人たちにとって倖せな時間になることが大切なんです。

華やかなパッケージ、ホッとする味わい。ブランドの象徴「バターサンド」

ブランドを象徴する商品であるバターサンドについて詳しく教えてください。

中原一久さん:「ホテル体験」のワクワク感を楽しんでいただくのがコンセプト。フレーバーは10種類以上あり、すべて異なる華やかなデザインのパッケージに入っています。

中原奈々さん:一般的にはお菓子の味を決めてからパッケージを作りますが、それとは流れが逆で。「何種類も作って箱で魅せたい」という考えが先にあり、いろんなパッケージを作りたいがためにフレーバーを10種類以上作りました。

なるほど、ブランドコンセプトありき。では、味わいの特徴は?

中原奈々さん:伝統の「レーズンサンド」という原型を追求しているので、定番的な安心感を大切に、あまり奇をてらわず。それもホテル体験と同じですね。世界観は華やか、体験は非日常、でも滞在には安心も不可欠。どこか懐かしさを感じながら「でも新しい」と思える味を目指しました。

ちなみに、当初からご夫婦お二人で経営や運営を?

中原奈々さん:いえ、元々は私は関わっていなくて。相談されて「こういうことをやってみれば?」とアイデアを出す程度だったんですが、いつの間にか私が仕切っていて…(笑)

中原一久さん:(笑)かなりいいアイデアを出してくれていたので、私の方から声をかけて、メインで企画を進めてもらいました。

架空のホテルの世界観が詰まった看板商品バターサンド

開けた瞬間の驚きとワクワク感がたっぷりですね!

中原奈々さん:あえて統一感は持たせず、一つひとつのデザインが主張しながら、ギフトボックスに詰めたときのバランスにもこだわっています。

パッケージ側面の白いスペースはメッセージの書き込み用ですか?

中原奈々さん:はい。そしてパッケージには注目してほしい工夫がもうひとつあって。開けたところにあるQRコードを読み込むと、各フレーバーの「ホテルで食べるときのシチュエーション」を表現した当社のホームページにアクセスできるようになっているんです。ぜひチェックしてみてください!

隅々にまでメッセージ性やストーリー性が詰まっていて、とても魅力的ですね。

中原一久さん:パッケージも含めて、食品ではなくて「作品」だという気持ちで取り組んでいます。一般的なブランドの成り立ちや考え方とは少し違う、風変わりなブランドかもしれませんが…少しでも興味を持っていただける方がいたら、ぜひ一度、手に取っていただければと思います。

中原奈々さん:私たちはこれからも「それは美しいか」という問いを大切にしながら、お菓子づくりを続けていきます。どうぞ、フフナーゲルでひとときの旅を!

今回紹介した商品はこちら[東急百貨店ネットショッピング お中元2026]
〈フフナーゲル〉バターサンド 9個セット(Presidentinal Suite)

〈税込〉5,450円
※こちらの商品は「東急百貨店ネットショッピング」お中元の商品です。

〈フフナーゲル〉の「バターサンド」の気になるお味と食べ方のルールはFOOD'S STORYで!

シブヤフード オンラインストアでご購入いただけます