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はじまりはクラウドファンディング?世界大会優勝シェフの店〈メゾンジブレー〉はアイスケーキが注目の的

はじまりはクラウドファンディング?世界大会優勝シェフの店〈メゾンジブレー〉はアイスケーキが注目の的

世界大会での優勝経験もある実力派シェフ、江森宏之さんが手掛ける人気パティスリー〈メゾンジブレー〉。今回は東急田園都市線・中央林間にある本店を訪ね、その味わいの魅力から、お店のこだわりや活動内容、ショップオープンにまつわるエピソードまで、シェフご本人にお話を伺いました!

Update : 2026.05.13

答えてくれたのはこの人

メゾンジブレー シェフ 江森宏之さん
メゾンジブレー シェフ
江森宏之さん

 食で地域の価値を上げる。〈メゾンジブレー〉のこだわりと新たな取り組み

まずは改めて〈メゾンジブレー〉の紹介をお願いします!

江森さん:フランスでの修業後に帰国して国内の2店舗で働き、フリー期間を経て2017年に中央林間でオープンしました。全国のフルーツを使うことをコンセプトに、地域の生産者さんと連動しながら、生ケーキやジェラート、アイスケーキ、焼き菓子、ジャムなどを作っています。手作りというところにこだわりながらオンリーワン・ナンバーワンを目指しつつ、最近は地域の素材を活用して「食で地域の価値を上げる」取り組みも増えてきていますね。

「食で地域の価値を上げる」とは、具体的にどんな取り組みなのでしょうか。

江森さん:地域と連携して、その地域の食材を使ったお土産などを作っています。例えば、私は宮崎市のブランド大使を務めているので宮崎県産のマンゴーや柑橘を使ったスイーツを作ったり、北海道の中標津の乳製品を使った商品を作ったり。

最近はその活動の幅も広がってきていて、宮崎市がこの店舗の前でマルシェを開催してくれたり、愛媛県のご当地キャラ「みきゃん」のキッチンカーが来たり、この場所が地域の魅力の発信拠点にもなっています。

最終的な目標みたいなものはあるんですか?

江森さん:言葉はちょっと古いかもしれませんが…食材の「国盗りゲーム」をやっているイメージなんです。日本全国を舞台にして、各県に何かをもたらしていく。だから野望としては全国制覇ですね(笑)

はじまりはクラウドファンディング?どうして中央林間の地を選んだの?

ご自身のお店をオープンするにあたっては、どんな想いや経緯があったのでしょうか。

江森さん:フリー期間中だった2015年に、イタリアのミラノ万博で行われたスイーツのワールドカップ(そのアイスクリームとチョコレート部門)で日本代表のキャプテンを務めさせていただき、そこで優勝できたことが、私にとっては大きなターニングポイントになりました。これで自分のお店作りに専念できると決意したところはありますね。

オープンに関連して、何か特別なエピソードなどがあれば教えてください。

江森さん:建物も敷地も広めの大型店舗を作りたかったんですが、そうすると一般的な個人店の2倍くらいの費用がかかるためお金の部分でリスクがあり、最初から人気が出ないと2ヶ月で倒産、なんてことにもなりかねないので、スタート時にはクラウドファンディングを活用しました。

看板やミモザのイエローが目をひく店舗外観。店舗隣には大きな駐車場も併設。

10年前だと、クラウドファンディングを使用するのは珍しかったのでは?

江森さん:個人店のオープンに際して使用したのは、おそらく初めてだったのではないでしょうか。でも結果的に大きなご支援と反響をいただきまして。集まった金額自体は全てを賄えるほどのものではありませんでしたが、クラウドファンディングを通して周辺地域を含めて認知が広がり、いろいろなところで発信していただけました。フォロワーが何万人もいるような人たちも応援してくれたのでその爆発力はすさまじくて、ありがたいことにオープン時からテレビや雑誌の取材も来るなど、スタートダッシュという意味ではものすごい宣伝効果がありましたね。

そんな、ご自身初めての店舗を中央林間という地に構えた理由は?

江森さん:当初は都心でやりたい気持ちが強かったのですが、思い描いていた規模感や自分のやりたいことを実現するためには、都心だと金額的にも敷地的にも厳しくて。少し考え方を変えて郊外にも目を向け、この場所に辿り着きました。郊外でも通販で全国に商品を展開できるし、郊外ならではの強みみたいなものもあるので、結果としては大正解でしたね。都心だけがすべてではないなと。

内装や外観にはどんなこだわりがあるのでしょうか?

江森さん:内装も外観も、白を貴重としながらショップカラーのイエローを差し色にした構成にしています。元気の出るビタミンカラーで、柑橘などのフルーツを想像させる色ですね。

白を貴重とした明るい店内は、天井も高く開放感たっぷり。開店と同時に多くのお客様で賑わう。

日本で一番という自信がある。目にも楽しく、そしておいしいアイスケーキ

様々な商品を展開されていますが、中でも江森さんのイチオシというと?

江森さん:アイスケーキですね。個人店の手作りのアイスケーキの中では、日本で一番売れていると自負しています。誕生日やクリスマス、入学や卒業・卒園など、イベントやお祝いごとの際には必ず需要があり、地域も季節も問わず年間を通してご注文をいただいていて、冷たいスイーツギフトとして完全に認知していただいている感じです。

店内の専用ショーケースには、目にも楽しく美しいアイスケーキがずらり。

他のお店との違いはどんなところに?大切にしているポリシーなども知りたいです。

江森さん:「見て楽しく、食べておいしい」というのをアイスケーキのコンセプトにしています。見た目も味わいも、主役になるフルーツなどの食材をそのまま食べているような感覚で。アイスクリームマシンの世界的リーディングカンパニーであるイタリアの「カルピジャーニ社」のマシンを導入しているので(※江森さんは同社のデモンストレーターを務めています)、アイス自体もすごくクオリティの高いものが出来上がります。

普通のケーキとは違う、アイスケーキならではの特徴などはありますか?

江森さん:食材には旬があるので、その旬のときに加工して風味や香りを閉じ込められるところですね。時間を超えて旬を味わえることは、アイスケーキならではの大きな魅力だと思います。生ケーキは、その季節にしか食べられませんので。

江森さんのアイスケーキ作りは、昔と比べてどんな変化や進化を遂げているのでしょうか。

江森さん:フルーツの処理の仕方だったり、味わいの出し方だったり、技術的な部分はお店をオープンした頃よりもちろん向上しています。当時も自信を持っていましたが、ジェラートに対する理解がさらに深まり、見せ方やおいしさの伝え方が上手になってきたなと。完成度は確実に高くなりましたね。

見た目は果実、でも実は…。宮崎産完熟マンゴーのアイスケーキが登場!

江森さん:実はこれ、冷凍したマンゴーがのっているわけではないんです。フレッシュなマンゴーを使ってシャーベットを作り、平らにならしてからキューブ状にカットして再構築し、皮を剥いたマンゴーのように見せているんです。見た目もマンゴー、食べてもマンゴー、でもシャーベットという、食べたときの驚きや見た目とのギャップを楽しんでほしくて。

今回紹介した商品はこちら[東急百貨店ネットショッピング お中元2026]
〈メゾンジブレー〉宮崎産完熟マンゴーのアイスケーキ

( 直径12cm)〈税込〉5,400円
※こちらの商品は「東急百貨店ネットショッピング」お中元の商品です。

《メゾン・ジブレー》この夏の自信作、「宮崎産完熟マンゴーのアイスケーキ」のこだわりと製造シーンはFOOD'S STORYで!

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