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脂の旨味で違いを実感。とこトン大事に育てた
〈高座豚〉の幸せの味

脂の旨味で違いを実感。とこトン大事に育てた<br>〈高座豚〉の幸せの味

「かながわの名産100選」に選ばれる国産豚〈高座豚〉。一度は「成長が遅い」「飼育が難しい」などの理由で絶滅の危機に陥った品種が、時間と手間を惜しまず、愛情かけて育てることで飼育方法の難点、成長速度のデメリットを克服。今では数々の賞に輝くブランド豚に成長しました。〈高座豚〉の歩んだ道のりをご紹介します!

Update : 2026.05.22
試食投票で行われる「第19回国産銘柄ポーク好感度コンテスト2026」最優秀賞を受賞
〈食肉産業展実行委員会主催 第50回2026食肉産業展にて〉

 高座豚ってどんな豚?

〈高座豚〉は、わずか6軒の養豚家たちが力を合わせて育てている、ちょっと特別な豚。
彼らは“高座豚研究会”として知恵と技術を持ち寄り、「どうすればもっと美味しくなるか」を本気で追い続けています。

今の高座豚は、3つの品種のいいとこどりをした“三元豚”。それぞれの品種の美味しさにこだわって、理想のバランスを実現しました。だからこそ、どこで食べても“あの味”がちゃんと届くんです。

ひと口食べればわかる、きめ細かくてやわらかい肉質と、上品で甘みのある脂。そのおいしさはしっかり評価され、「かながわの名産100選」にも選ばれるほど。
こだわり抜いた人たちが、本気で育てた豚。それが「高座豚」です。

一度は絶滅の危機に陥った高座豚。その理由と克服した方法とは。

〈高座豚(こうざぶた)〉は、神奈川県・旧高座郡で明治時代から大切に育てられてきた、歴史ある豚。けれど一度は、「成長が遅い」「育てるのが難しい」という理由で、姿を消しかけたこともありました。

この味を絶やしたくない。
そんな想いを胸に、生産者たちが手を取り合い、もう一度ゼロから育て直したのです。

高座豚を復活させるため、まずイギリスから中ヨークシャー種を導入しました。そして、綾瀬市にある清水種豚場に出荷をお願いしたことをきっかけに、旧高座郡のほかの農家にも協力してもらえるようになりました。当初は中ヨークシャー種との掛け合わせで生産していましたが、やがて安定して供給できる三元豚(LWD)へと切り替えていきました。

そして昭和56年、ついに復活。生産と販売がスタートし、昭和59年には正式に商標登録も取得。“幻”になりかけた存在は、こうして再び食卓へと戻ってきました。

今では旧高座郡だけでなく、秦野市・横浜市・平塚市へと広がりながら、大切に受け継がれています。

消えかけた歴史を、もう一度つなぎ直した豚、それが〈高座豚〉です。

現在も「高座豚研究会」という、生産者である養豚家とセントラルフーズの担当者による集まりがあります。この研究会では、年に5回ほど勉強会を開き、高座豚の品質を安定させることや、よりおいしい豚肉づくりを目指して意見交換を行っています。ブランドとしての魅力を高めたり、商品の強みをしっかり伝えられるようにするための情報共有も積極的に行っています。

豚は繊細。だからこそいちばん大切にしているのは豚の“コンディション”

「毎日ちゃんと美味しい」を届けるために。
高座豚の生産者たちは、母豚や種豚の選び方から、成長に合わせたエサの与え方まで、とことんこだわっています。

でも、いちばん大切にしているのは豚の“コンディション”。
暑さや寒さに敏感な豚たちのために、北風が強い日は窓の開け方ひとつまで細かく調整。ストレスを感じさせないように、空気や水、環境すべてに気を配りながら、まるで家族のように丁寧に育てています。

豚の成長に合わせて、4つのステージごとに飼料を与えています。
また、出荷の3〜4か月前からは、ベタインという成分を加えています。これはお肉の水分を保ちやすくしてジューシーさを高めるほか、お腹の調子を整えたり、栄養の吸収を助けたりする働きがあります。
さらに、飲み水にもこだわり、元始活水器でろ過したきれいな水を与えて、豚が健康に育つよう丁寧に管理しています。

水の質を整えたり、安全性を高めたり…正直、手間はかかります。
でも、その手間を惜しんだ瞬間に、美味しさはつくれない。

だからこそ、一度に育てられる数は限られてしまいます。
それでも6軒の生産者たちは力を合わせ、研究を重ねながら、「安心・安全・安定」、そして何より“ちゃんと美味しい”を追い続けています。

手をかけた分だけ、ちゃんと応えてくれる。
そんな想いで育てられているのが、〈高座豚〉です。

脂なのにさっぱりしてる?大事に育てられた豚にしか出せない旨味と甘み。

「脂ってちょっと重そう…」そんなイメージ、ありませんか?
でも〈高座豚〉は、その先入観をいい意味で裏切ってきます。

高座豚の脂は、しつこさとは無縁。脂にこだわった親豚を選定しています。
口に入れた瞬間、ふわっと広がるやさしい甘みと、驚くほどのさっぱり感。気づけば「もう一口」と箸が進んでしまう、そんな軽やかさが魅力です。

実はこの脂こそが、高座豚の美味しさの決め手。
赤身だけじゃなく、上質な脂と一緒に味わってこそ“完成された一皿”になるんです。

だからこそ、精肉でも加工品でも、あえて脂を落としすぎない。
ちょうどいいバランスを残すことで、あの旨みがしっかり生きてくる。

肉も脂も美味しさがつまっているのは、生まれてから一生を終えるまで、豚が幸せに生きてくれるよう手を尽くしてきた生産者の想いと、豚と一緒に積み重ねてきた時間の証です。

間違いない美味しさのお肉は、お中元ギフトとしても、自分へのご褒美にも。

〈高座豚〉は、きめ細かくやわらかな肉質と、甘みがありながらもさっぱりとした脂が魅力です。

高座豚は、どの生産者が育ててもおいしさに差が出ないよう、定期的に肉質検査を行っています。

一般的な豚肉に比べて、脂には旨みや甘みのもとになる「オレイン酸」を多く含んでいるのが特長。香りがよく、脂までおいしく味わえます。さらに、リノール酸値が低いため、後味はさっぱり。くどさを感じにくく、食べやすい豚肉です。

その品質とおいしさは高く評価されており、「ジャパンフードセレクション」でグランプリを受賞。さらに、「かながわ名産100選」にも認定されています。

毎日の食卓を少し贅沢にしてくれるのはもちろん、しつこさがなく、幅広い年代に喜ばれる味わいです。生産者が手間ひまを惜しまず、丁寧に育てているのもおいしさの理由のひとつです。この夏のお中元ギフトとしてはもちろん、自分へのご褒美としても、ぜひ「幸せな豚の味」を味わってみてください。

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この記事を書いた人

SHIBUYA FOOD COLUMN 編集部
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