渋谷の手土産探検隊

Column

帰省手土産にも!京菓子の老舗〈京菓匠 笹屋伊織〉で見つけた夏の銘菓

帰省手土産にも!京菓子の老舗〈京菓匠 笹屋伊織〉で見つけた夏の銘菓

渋谷に住んでいるからこそ知っている、ちょっと気の利いた手土産。
話題の新店から、長く愛される名店、オンラインでいつでも買えるスイーツまで――
「渋谷の手土産探検隊」では、渋谷在住の女性たちが“実際に自分で買ってよかった”手土産をリアルにレポートします。気軽な差し入れにも、大切な人への贈り物にも。今日も手土産ハンティングへ出発です。

Update : 2026.08.01

300年の歴史を受け継ぐ京菓子の老舗〈京菓匠 笹屋伊織〉

こんにちは。渋谷の手土産探検隊員・たばさんです。
京都で300年以上の歴史を紡ぐ老舗〈京菓匠 笹屋伊織〉。渋谷マークシティ店には、夏限定の涼菓や贈り物にぴったりの詰め合わせが並びます。今回は、夏の銘菓を味わいながら、季節を大切にする老舗ならではの魅力を取材してきました。

渋谷マークシティ1階にある〈京菓匠 笹屋伊織〉。

創業は1716年。京都御所や神社仏閣、茶道のお家元にも和菓子を届けてきた、300年以上の歴史を持つ老舗です。

店頭には、季節を感じる京菓子や焼菓子、夏限定の涼菓などが美しく並び、京都らしい上品な雰囲気に思わず足を止めてしまいます。

毎月3日間だけ販売される幻の「どら焼」

笹屋伊織を代表する銘菓の一つが「どら焼」です。
この「どら焼」、実は知る人ぞ知る幻の逸品。なんと、毎月20日・21日・22日の3日間しか販売されない限定商品なのです。
京都の工房で職人が一つひとつ丁寧に焼き上げているというこの「どら焼」。手間ひまかかり大量に作ることができないため、もともとは弘法大師の月命日である「弘法さん」に合わせて、毎月21日にのみ販売したそうです。1975年から販売期間が延び、毎月20日・21日・22日の3日間だけ店頭に並ぶようになったとのこと。
特徴的なのが、その形状。年輪のように美しく巻かれた円柱型の「どら焼」は、私がイメージするそれとはまったく異なる形で、最初に見たときは「これがどら焼?」と、驚きました。熱した鉄板の上に生地を流し、棒状にしたこし餡を転がしながら包んでいくそうですよ。棒状の形をしているので、「○個」ではなく、「○本」と数えます。
ちなみに、〈笹屋伊織〉の「どら焼」の名前は、江戸時代に五代目当主・笹屋伊兵衛が、京都・東寺のお坊さんから「副食となる菓子を作ってほしい」と依頼を受け、鉄板の代わりに、お寺の銅鑼(どら)の上で焼いたことが由来になっているとか。知れば知るほど奥深い「どら焼」です。

夏の手土産におすすめの涼菓

店頭の一角には、見るからに涼しげな夏の銘菓たちも。こちらは、夏の贈り物として人気の商品で、5月から8月頃までの販売の予定(無くなり次第終了)だそうですよ。
〈京菓匠 笹屋伊織〉には、定番商品のほかに、春には桜餅や草餅、夏には水羊羹やくずきり、秋にはスイートポテト、冬にはお歳暮やお正月向けの商品など、四季折々の商品が並びます。何度訪れても新しい発見があるのも、このお店の魅力。幅広い世代の方にお楽しみいただけるラインアップで、甘いものが苦手な方への贈り物にもよく利用しています。
店員さんにお聞きしたところ、手土産には詰合せの商品が一番人気とのこと。
ここからは、この季節にぜひ味わいたい「夏の京銘菓詰合せ」をご紹介します。

手土産に一番人気「夏の京銘菓詰合せ」

ご購入はこちら〈京菓匠 笹屋伊織〉涼菓詰合せ〈税込〉3,456円

「夏の涼菓詰合せ」は、冷蔵庫でしっかり冷やしてからいただくのがおすすめ。落ち着いた紺色の箱を開けると、涼やかな和菓子が上品に並んでいます。冷たいお茶を淹れ、さっそくいただきます。

まずはゼリーから。

あさがおの葉があしらわれた「甘夏」、ひょうきんなカニがかわいらしい「マスカット」、黄色が爽やかな「レモン」、金魚が泳ぐ「りんご」の4種類。見た目にも夏らしさが感じられますよね。
ゼラチンではなく寒天を使っているため、喉越しがよく、つるんとしたなめらかな口当たり。後味は驚くほどすっきりとしていて、食欲のないときでもさっぱりいただけそうです。
あさがおや金魚、カニなど、夏らしい飾りを眺めていると、子どもの頃の夏休みを思い出すような、どこか懐かしい気持ちになりました。私のお気に入りは、爽やかな酸味が心地よいレモン味です。
続いて水羊羹をいただきます。味は、こしと抹茶の2種類。まずは、こしあんから味わいました。

続いて水羊羹

こしあんでできた水羊羹は、きめが細かくしっとりとなめらか。やさしい甘味とひんやりとした口当たりが、暑さで乾いた口をやさしく潤してくれます。
抹茶味は、ほろ苦さの中にすがすがしい甘さがあり、こちらも夏にぴったりの味わい。

押し出して食べるくずきり

竹筒風の容器に入った「くずきり」は、その珍しさから単品の商品も人気のようです。

くずきりは、付属の突き棒で押し出して器に盛り付けます。押し出すときは毎回少し緊張しますが、無事きれいに器へ盛り付けることができました。そんな作業も楽しいイベントに。添えられた特製の黒蜜をたっぷりとかけて、いただきます。

贈答シーン:暑中見舞いやお盆の帰省に

私には、毎年お中元とお歳暮を欠かさず贈ってくれる叔母がいます。いつもセンスの良い贈り物をいただくので、私も毎回「今年は何を贈ろう」と悩んでしまいます。
これまでは洋菓子を選ぶことが多かったのですが、今年は季節感を大切にしたいと思い、涼やかな和菓子を選ぶことにしました。水羊羹やくずきり、ゼリーなど、見た目にも涼しい夏の詰め合わせは、暑中見舞いや帰省の手土産にもぴったり。常温で持ち運べるのも嬉しいポイントです。少々重さがありますので、オンラインでの注文も便利ですよ!

海外へのお土産にも人気の「長福寺餅」と「北斎羊羹」

ちなみに、渋谷マークシティ店には、その土地柄か、海外からのお客様も多く訪れるそう。そういったお客様におすすめして喜ばれるものは、海外でも親しまれている「餅=MOCHI」関連の商品だそうです。中でも、上の写真の「長福寺餅」は人気が高いそう。黒胡麻の豊かな風味が楽しめます。

葛飾北斎の富士山を描いたパッケージの「北斎羊羹」も、日本らしいデザインが喜ばれ、海外へのお土産として人気とのこと。持ち運びやすいコンパクトなサイズも魅力ですよね。

店長のセンスが光るディスプレイも見どころ

〈京菓匠 笹屋伊織〉では、各店頭のディスプレイは、各店長に任されているそうです。
写真の詰め合わせ「夏菓撰」の中身も、店長考案とのこと。既存の商品にはないバラエティ豊かな詰め合わせからは、店長の人柄や心遣いが伝わってくるようです。プライスタグの横に置かれた賞味期限の表示もさりげないホスピタリティを感じられ、思わず温かい気持ちに。
皆さんも店頭にいらっしゃる機会がありましたら、ぜひディスプレイやオリジナル商品にもご注目くださいね!

取材後記:伝統のお菓子屋さんに行ってみて感じた温かさ

プライベートではなく取材として改めて〈京菓匠 笹屋伊織〉を訪れてみた今回。すると、300年以上の伝統を感じながらも、老若男女に好まれる安心感のある商品が並び、手土産選びが楽しくなる遊び心や工夫を感じることができました。お買い物を楽しみながら、季節を感じ、贈る相手を思い浮かべる大切なひとときに寄り添ってくれる温かいお店です。

季節が変われば店頭に並ぶお菓子も変わるそうなので、また新しい出会いを探しに思わず足を運びたくなってしまいます。今度こそ、毎月20日・21日・22日の限定販売「どら焼」のリベンジを誓って……。

お店/商品情報

渋谷マークシティ1階・東急フードショー・スイーツゾーン〈京菓匠 笹屋伊織〉

ご購入はこちら〈京菓匠 笹屋伊織〉涼菓詰合せ〈税込〉3,456円

どら焼 1棹〈税込〉 1,944円
長福寺餅 5個入 〈税込〉1,620円
北斎羊羹 3本入〈税込〉 1,080円

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