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【工場見学レポート】はじまりは“お母さんのまかない”。加島屋『さけ茶漬』誕生秘話

【工場見学レポート】はじまりは“お母さんのまかない”。加島屋『さけ茶漬』誕生秘話

ご飯にのせるだけで、ほっとするおいしさが広がる加島屋の「さけ茶漬」。その誕生のきっかけは、忙しく働く息子を気遣う母親の思いやり。創業170年を迎えた老舗は、いまも素材選びから製造まで手間を惜しまず、真心を込めたものづくりを続けています。新潟の工場を訪ね、長く愛される味の裏側を聞いてきました。

Update : 2026.06.14

創業は安政2年。超老舗〈加島屋〉の歴史、そして大切にしていること

迎えてくれた加島屋の皆さん。左から、株式会社加島屋 営業推進部 部長 戸川さん、常務取締役 生産本部長 岡田さん、取締役生産本部副本部長 浅地さん、営業推進部 課長 松尾さん。今回は岡田さんにお話を伺いました。

まずは〈加島屋〉の歴史や成り立ちを教えてください。

岡田さん弊社の創業は安政2年(1855年)。ここ新潟の地で、信濃川や阿賀野川で獲れる鮭や鱒を使った塩干物を扱う小さな商店としてスタートしました。以来、「正直 親切 感謝」の社是のもと、真の美味しさを追求してお客様に商品をお届けしています。

ブランドとして大切にしているのはどんなことですか?

岡田さん大切にしているのは「自然の恵みへの感謝」です。私たち人間は、動物や植物、魚介類など自然が育んでくれた天の恵みを食べて生きていますから、ありがたいと思う気持ちを忘れることなく、海の幸や山の幸を材料にして真心を込めて商品を製造しています。

加島屋本店の外観

“お母さんの愛情”が生んだ、看板商品「さけ茶漬」

加島屋の看板商品といえば「さけ茶漬」。誕生の経緯や込められた思いなどを聞かせてください。

岡田さん「さけ茶漬」が誕生したのは昭和34年(1959年)のことです。当時、食事をとる時間もないほど忙しく働いていた弊社4代目社長の加島長作の姿を見て、その母親が息子を思いやり、短時間で昼食をとることができるように焼いた鮭の中骨から身をスプーンで取っておかずにしていたそうで。それをヒントにして、半世紀以上続く弊社の看板商品「さけ茶漬」が考案されました。

心温まるエピソードですね。

岡田さん「さけ茶漬」は子供を思う“お母さんの愛情”から生まれた、真心が詰まったものなんです。加島屋の原点とも言える商品ですし、いまもその初心を忘れることなく、手間を惜しまず丁寧な商品づくりを続けています。

素材や製法などには、どんなこだわりがあるのでしょうか。

岡田さん使用しているのはキングサーモンです。品質を極めたキングサーモンを求めて、弊社は平成2年(1990年)にカナダに養殖会社を設立しました。そこで自然に近い環境で卵から大切に育てられた、カナダのオーガニック認証を取得したキングサーモンを材料として使用しています。

こちらが原料となるキングサーモン

岡田さん製法は至ってシンプルです。キングサーモンに丁寧に塩を塗り込んで低温で1ヶ月熟成させたあと、職人の手で切身に。じっくりと焼き上げ、熱いうちに手作業で皮や小骨を取り除き、身をほぐして瓶に詰めます。添加物なども一切使用していないので、脂ののったキングサーモンの旨味はそのまま。最大の特徴である『ふわっと』『しっとり』した食感も、旨味たっぷりの味わいも、機械に頼らずに手作業にこだわっているからこそ生み出せていると言えますね。

手作業で骨を取って切身にし、じっくりと香ばしく焼き上げられます。

たしかに、今回工場を見学させていただき、手を動かしている従業員さんの多さに驚きました。

岡田さん塩加減は熟練の職人が原料の鮭の個体差や毎日の気候に合わせてコントロールしていますし、ほぐす作業も人の手で20分ほどかけて丁寧に行っています。常に私たちの求める味を生み出すために、納得のいく仕上がりになる機械と出会わない限り、手づくりにこだわり続けますよ。

「ほぐし」も「瓶詰め」も手間ひまかけて手作業で行います。

“お母さんの愛情”を原点にした商品ならではですね。

岡田さんもちろん、素材や製法へのこだわりは「さけ茶漬」に限った話ではなく。例えば人気商品の「いくら醤油漬」は、北海道産沿岸で漁獲される秋鮭を現地で吟味し、その卵を丁寧にほぐして醤油・清酒などに漬け込んだもの。原料の段階からきれいな水を使うことで雑菌を抑制し、添加物に頼らずに保存ができるようにしたのもポイントですね。手間も時間もかけて安心・安全な商品をつくること、それは、すべての商品に共通する弊社の大切なこだわりです。

今回紹介した商品はこちら[東急百貨店ネットショッピング お中元2026]
〈加島屋〉瓶詰2本セット

〈税込〉12,528円
※こちらの商品は「東急百貨店ネットショッピング」お中元の商品です。

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この記事を書いた人

SHIBUYA FOOD COLUMN 編集部
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